カウントダウンはベッドの上!(初手術・備忘録) [健康 Health]
遅ればせながら、新年おめでとうございます。
本年もブログを通じて、善き出会いがありますように!
実は、昨年末から年明けに掛けて、入院をしておりました。
これは「人生、初・手術」を経験した、私の備忘録ですが、
暗い話ではありませんので、ひとつの読み物としてどうぞ~~。
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みなさん、年に1度、健康診断を受けていますか?
受けている人は、PCかスマホの前で、手を挙げて下さい!
はい良いですよ、手を下ろして下さい~。
1年に1回に限らず、受けたい時に受ける人、手を挙げて下さい!
あら、ちょっと少なめですねぇ。
この話は、そこから始まったのです・・・。
2020年11月中旬。
些細な違和感(痛くも痒くもないが、何かが変)を感じて、
近所の行きつけの婦人科を受診しました。
先生(イケメンのジェントルマン)
「飲んでいる薬のせいで心配ないけど、念のためガン検診する?」
春の検診では問題なかったし、そこから9か月目なのですが、
念のためと快諾して、検査をして貰いました。
検査から2週間後。
結果を聞きにいったところ、まだ用紙が届いておらず、
先生から「郵送しますね」と言われました。
これまでの私の状態から、陰性だと信じて「郵送する」と言ったのです。
その夜、先生から直々に携帯に電話が掛かった来ました。
「今、結果が届いたのだけど、明朝、直ぐに来てほしい・・」と。
翌朝、ドキドキしながら行ってみると、
結果通知欄に「子宮体ガン・陽性」と書かれていました。
実は、検診の判定にはグレーゾーンもあるとの事でしたが、
(万が一に備えて)先生からこんな提案がありました。
「◆◆大学病院の★★教授と親しいので、宜しければご紹介します。
万が一、手術となった時に、最速で受けられると思うので」
この時点で私は、結果が間違っていると思っていました。
なぜなら、自分の体にガンがいる感覚がゼロだったからです。
ですが、この段階で精密検査をしない訳にはいきません。
陽性判定から数日後。
私は、有名大学病院の前に立っていました。
これまで大病をしたことがなく、大学病院を受診するのは初めてです。
予約時間を大幅に過ぎた頃、ようやく教授(貫禄ありThe教授)の診察室へ・・。
噂に聞く「3分診療」ではなく、時間を掛けた説明があり、
こちらの話にも耳を傾けて下さるし、ちょっとした雑談もあったりで、
この先生なら安心してお任せできると思いました。
ただ、部屋には数人の助手がいて「白い巨塔」の雰囲気でしたが(笑)
教授「ガンの可能性ありなので、来週、MRI、CT、PETの検査をしましょう」
翌週。
2日間に渡って、上記の検査と血液検査などを受けました。
PETって、なんか凄いやつらしく、体内の1mmのガンも探せるらしい。
さらに翌週。
精密検査の結果を聞きに行く日です。
この時点でも「大丈夫、ガンではありませんでした」と言われると思っていました。
・・・・・が、結果は「子宮体ガン」
告知されても、ショックはなく涙も出ないし、平常心でした。
すご~~~~~く平常心でした。
その場で、一気に話が進み、
10日後に入院し、その翌日に手術をすることに。
執刀は★★教授ではなく、教授の部下でロボット手術に長けた、
☆☆先生(優しく丁寧なドクター)に決定。
入院日。
少し差額ベッド代を支払い、ゆったり目の「3人部屋」に入る。
隣のベッドとの境は、家具で仕切られているので、ほぼ気になりません。
入れ替わり立ち代わり、何人ものドクターや看護師さんが来るので、
緊張する暇もなく、翌日に備えて早めに就寝です。
手術日。
当日も、全くと言って良いほど緊張ゼロ!
私は「まな板の上の鯉」の心境でした。
朝9時・・・・看護師さんに連れられて手術部へ向かいます。
グワ~~ンと扉が開くと、そこはまるで宇宙ステーションのようでした!
広い廊下の左右に、いくつもの手術室が並んでします。
清潔すぎる空間と言いますか、ピカピカと人工的・・・。
好奇心を抑えられず、キョロキョロと見回してしまいました(笑)
「こちらです」を言われた手術室には、
真ん中に、想像より小さなベッドがあり、奥には大きな機械がドーン!
いくつもモニターがベッドを囲んでいて、眩しい位の空間です。
すぐに寝かされて、3人が同時に私の体に、何かを始める(笑)
酸素を吸って下さい~~
点滴の針刺しますね~~
術着を脱ぎますね~~
一体、いつ麻酔をするのかしら?
「あ、あのぉ~~、私、いつ眠くなるんですか?」と聞くと、
「あと10秒くらいです」
「はい、わか・・・・・・・・・・」
目が覚めたら、全てが終わっていました。
今回、私は、腹腔鏡ロボット手術を受けました。
ロボットを操作するのはドクターなので、
勝手にロボットが切ったり貼ったりしませんが、まぁ、そんな時代も来るのか??
入院中、唯一、辛かったのが【術後の24時間】でした。
両膝から下に、血栓予防の(空気で足を絞めたり緩める)ビニールが巻かれていて、
自由に足を動かせず、左手には点滴、尿路も確保されている。
体は、手術を受けたショックで交感神経が優位になり、いっぱい汗が出ます。
さらに、2~3時間置きに、熱・酸素濃度・血圧が計られる。
麻酔の影響で枕は使用できず、寝返りも上手く打てません。
熱い寒いを繰り返しつつ、その隙間でウトウトするのが精一杯。
お母さ~~~~~んと、叫びそうになりました。
手術後・1日目。
昼前に、ようやく(足の空気ビニール)が外されました。
前日、汗をかきまくりベタベタして気持ち悪かったのですが、
看護師さんが熱いタオルで、体を拭いて下さいました。
まぢで天使!! 私が男だったら絶対好きになる
午後には尿路確保と点滴も外れ、ようやく自由な体に。
ここから、看護師さんによるスパルタ教育がスタート!
さっきまで寝てたのに、起きて、立って、ちょっと歩いてみよう・・です(汗)
手術後・2日~5日目。
ゆっくり歩く→長く歩く→しっかり長く歩く。
この練習の繰り返しで、体力を回復させて、術後5日で退院です。
年末ということもあり、3日目までに同部屋の患者さんが退院し、
結果的に、私の病室は一人部屋になりました!ラッキー!
(本当の個室は、高額で入れなかったからね・・)
さて、肝心の私の病症ですが、
幸いにも発見が早かったことと、直ぐに手術を受けられたことで、
臓器は摘出しましたが、他への浸潤はなく、リンパは残りました。
これまで何度も聞いてきた、この言葉・・・。
今は、心の底からその通りだと実感しています。
「自分は生きているのではない、生かされているのだ」
親から貰った命、助けて頂いた命を、大切にしていきます。
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ここからは、余談です。
年末・年始のカウントダウンを、ベッドの上で迎えることになった私。
病院の食事に、ハッとさせられました。
左は、大晦日の夜ごはん。なんと、天ぷら蕎麦!
汁も温かいし、天ぷらも温かくて、とっても嬉しかったです!!
右は、元旦の朝ごはん。
おかずの中に、伊達巻や黒豆が入っていました。
無事に新年を迎えられたのだと、やる気が出ました。
食事は栄養を摂るだけのものではなく、気持ちを動かしますね。
食べることは生きること。 生きることは食べることですね!
暫くは、大好きな泡もワインも飲めないので、現在の楽しみは、これ!
ハーゲンダッツ、やっぱり美味しいね。
長文をお読みいただき、有り難うございました。
今は、日に日に回復し、仕事復帰の時期を探っているところです。
( ↑ と書いた、翌々日に緊急事態宣言・・・Oh!No!)
2021年も、どうぞ宜しくお願い致します!
新年あけましておめでとうございます。
大変な年末年始を過ごされたのですね。
早期発見&無事手術終了は何よりでした。
2人に1人はがんにかかる時代・・と保険会社の友人が言ってました・・ですから、早く見つけて治す!が大事なんですよね。
健康診断、一応働いているので毎年受けております。
美味しいワインが五臓六腑にしみわたる日、一日も早く来ることをお祈りしています。
by ゆきち (2021-01-06 15:50)
明けましておめでとうございます。
そしてお帰りなさいませ^^
早期発見、すぐに手術、そして順調に退院と本当に何よりでした。
自分では気づかないうちに症状が進む病気もありますので
健康診断だけは欠かさずしっかり受けてます!
ちゃんと気にかけていれば今回のangie姉さんの様に
早期発見&早期治療でその後の人生が変わってきますものね。
記事を読ませていただいて改めて健康診断の重要性を感じました。
そして長文記事、こんなこと言っていいのかしら・・・
とっても楽しく興味深く読ませていただきましたよー。
姉さんの語り口が聞こえてくる様^^
お体の調子をしっかり取り戻して早くお仕事が再開できます様に!
by ちぃ (2021-01-06 16:21)
些細な違和感を察知したangie17さんの敏感さ、最初の先生の念のための発言、
それがどんどん進んで、のちの安心へとつながっていく・・・読み応えありました。
日本の病院の食事の質の高さにも驚きです。
自分の体に常に耳を傾けることも大切ですね。
私は役所から届く検診の招待には必ず参加するくらいかな^^;。
こちらだと、まずホームドクターにどれほど症状に悩まされてるか、大変か力説しないと
専門医を紹介してくれないので難関です・・・。
ゆっくり休養なさってくださいね。
by Inatimy (2021-01-06 17:30)
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始を病院で過ごすとは大変でしたね
とにかく無事のご帰宅何よりでした。
些細な違和感を感じられて受診はなかなかできることではないと思います。
恐らくkほとんどの人がそのまま受診しないでしょう。
些細な違和感で受診することの大切さを改めて感じました。
>辛かったのが【術後の24時間】でした。
激しく同意です^^
私は膝の内視鏡でしたので、足のビニールはありませんでしたが
麻酔をしたということで頭を動かしてはいけないと言われ
同じ態勢のままベッドに寝かされていて、もう腰が痛くて大変だった記憶が。
そろそろ仕事の復帰を考えていらっしゃるようですが
まあ焦らず大事になさってくださいね。
by kuwachan (2021-01-06 23:40)
>ゆきちさん
温かいお言葉、有り難うございます。
そうですかぁ、【二人に一人はガン・・】なのですね。
自分がなってみて、こんなに突然?でしたので、
きっとその通りなのでしょうねぇ。
とはいえ、早期発見すれば怖い病気ではありません。
検診は大事ですね!
by angie17 (2021-01-07 10:15)
>ちぃさん
温かいお言葉と励まし、有り難うございます。
記事、面白く読んで頂いて良かったです!
まさに狙い通りです(笑)
私自身、落ち込みもショックもなくて、むしろ皆に伝えたい。
『早期発見、早期治療、早期復帰できるよ!』と。
なので、楽しく読んで貰いたかったのです。
入院ライフも、看護師さんやお掃除の方との会話も、
ある意味、新鮮でしたし。
ここからは定期通院や検査が始まると思いますが、
全てはネタ!と思って、頑張ります!!
本年も宜しくお願いします。
by angie17 (2021-01-07 10:21)
>Inatimyさん
温かいお言葉、有り難うございます。
ヨーロッパは、まずはホームドクターという国が多いですね。
私も学生時代に経験があります。
すごい腹痛で、ホームステイ先のホームドクターに行ったら、
「とりあえず家で静かにしてて・・」と言われました(汗)
私が感じた違和感は、以前だったらスルーしていたと思うのですが、
年齢的に「あれ?」と思っただけなんです。
それがなければ静かに進行していたかも・・と思うと、
本当に病院に行って良かったです。
ドクターにも感謝感謝です!!
暫くはのんびり養生しますね。今年も宜しくお願い致します。
by angie17 (2021-01-07 10:32)
>kuwachanさん
温かいお言葉、ありがとうございます!
そうなんですよ~術後24時間が、本当に辛かったです。
頭を上げるなとか動かすなって・・意識朦朧なのに無理ですよね?
だからといって、薬で眠らせ続ける訳にいかないのでしょうが、
私も背中と肩がパンパンになりました(涙)
そして「些細な違和感」ですが、まさに神のお告げ的な?
スルーしても良いような内容なのですが、誰かが「行け」と言っている気がして、違和感を持った翌々日に受診しました。
ドクターの判断も、大学病院の教授も、全て迅速対応して下さり、
感謝しかありません!
by angie17 (2021-01-07 10:42)
簡潔、明瞭に書かれていて、ようすが浮かんできました。
私は手術をしたことがないのですが、友達の大半は手術経験者。
職場の検診で、要精密検査と言われた友達は、入院、手術がコロナの患者さん優先で延期され、退院は早くさせられました。まだ体がきついのに退院なのよ、と言ってました。angieさんのお正月は病院で、という記事を読んで、友達と同じと思いましたが、angieさんは、教授を紹介して頂けたので、待遇が別格で良かったですね。さらに、年越しそばにおせちという食事は、うれしいですね。
ハーゲンダッツで栄養をつけて元気になってくださいね。
by TaekoLovesParis (2021-01-07 17:33)
>TaekoLovesParisさん
励ましのお言葉、有難うございます。
Taekoさんのお友達は、大変でしたね。
タイミングもあると思うのですが(コロナ患者さん優先)という話は、他でも聞きました。
私の待遇は、タイミングが良かっただけだと思います。
そうそう、お蕎麦とおせちは嬉しかったです。
まさか病院で、それが食べられるとは思っていませんでした。
早く元気になって、お酒も飲みたいよ~~~~笑。
by angie17 (2021-01-08 12:18)
angie17さんへ
こんばんは。年末年始、大変なことでしたね。無事手術を終え、退院されておめでとうございます。
お食事もいいですね。おいしそう
ご主人、心配されたことでしょう。
まずは、ゆっくりお休みになって、美味しいものを食べて養生なさってくださいませ。
早いご回復をお祈りしております。
by coco030705 (2021-01-09 22:53)
このコロナ禍で、なかなか病院に足が向かないということがありますが、早く受診されて良かったですね。
私はもうずいぶん昔のことになりましたが、同じ病気で、リンパも取り、抗がん剤で半年入院していました。退院後飲み薬を5年と言われましたが、1年過ぎた頃副作用が出て、一部記憶喪失になり、生活に支障が出たので、やめさせてもらいました。今は全く元気です。体癌は卵巣よりも再発リスクは少ないです。
友人が年末から軽い胃癌と言ってましたが、病床が空いてなくて、今月末まで入院できないそうです。若者でなければ、進行は遅いですが、いろいろと大変な時代ですね。
栄養つけて、早く元気を取り戻してくださいね。
by nachic (2021-01-09 23:53)
>coco030705さん
温かいお言葉、有難うございます。
コロナの影響で、入院中は面会は禁止だったのですが、
Lineビデオなどで会話が出来ました。
便利な時代になったものですね~。
病院のご飯は美味しかったですし、自宅でも安静と言いつつ、
動かずに食べてばかりで太りました(笑)
by angie17 (2021-01-10 12:29)
>nachicさん
そうでしたか。
nachicさんも手術をされていたのですね。
抗がん剤治療で半年も入院されていたとは、大変でしたね。
『今は全く元気です』と聞き、私も勇気を頂きました!
励ましのお言葉も有難うございます!!
ご友人様がなかなか入院ができないとのこと、
少しでも早く治療を受けられることをお祈りしています。
by angie17 (2021-01-10 12:36)
私は違う!そう思ってても、「違和感」感じるもんですよね。
無事、手術終わってお帰りなさい。
しばらくは検診続くと思うけど、サボらず行ってくださいね。
ぶぅたん、サボってるから行かせます!!
by ちょろっとぶぅ (2021-01-12 15:15)
>ちょっろっとぶぅさん
まさに(体の声を聞く)でした。
あのタイミングで受診していなければ、
コロナ感染が減った頃に健康診断に行っていたはず・・。
そう思うと、空恐ろしいです(汗)
是非、サボらずに検診に行ってくださいね~~!
by angie17 (2021-01-13 12:36)
年末年始、大変でしたね。
無事手術も終わり、良かったですね。
by テリー (2021-01-13 18:39)
>テリーさん
ご心配頂き有難うございます!
安静期間が過ぎたので、最近は電車に乗る練習(笑)もしています。
by angie17 (2021-01-14 12:30)
今頃ですが、無事手術成功、無事退院おめでとうございます。
私はまだ経験がありませんが・・・特にこのコロナ禍で、
早期発見と何より即手術が出来たことは本当にラッキーでしたね。
術後まだまだ過信せずにお大事になさってください。
by チョコローズ (2021-01-15 01:54)
>チョロローズさん
有り難うございます!
ちょうど入院中に、東京の感染者が激増したので、
年明けの入院だったら、待たされたかもしれませんね・・。
全てのタイミングが良かったようで、色んな方々に感謝です。
by angie17 (2021-01-15 15:52)
スラスラと読みましたが、、えっ!ちょっと待て、まずは、ご回復おめでとうございます、、気付きの繊細さと素早い行動力、さすがです、今の手術はそうなのねと、感心もしましたが、でも手術後の辛さは、半端ない! お食事の気配りは、明るい気持ちになりますね、、前向きな精神でリハビリをこなし、復帰へと、元気に、美味しいお話をまた聞かせてくださいね、、食べることは生きる事ですものね、ほんと、感謝しなくてわ、、
by engrid (2021-01-16 17:37)
>engridさん
はい!有り難うございます!
もう日常生活は、ほぼ出来るようになりました。
まだ入浴ができず、シャワーだけなので寒いですけど・・笑。
検査結果は最初は信じられませんでしたが、
ドクター達のお陰で無事に全てが終わり、早い復帰が出来そうです。
by angie17 (2021-01-18 15:06)
回復なさったようで、なによりです。
今後もどうぞお大事に。
by めぎ (2021-01-26 21:08)
>めぎさん
有り難うございます!
この返信の時点で、術後1ヶ月が過ぎまして、
順調に回復しております。ここから更に・・ですね!
by angie17 (2021-02-01 22:13)